近年、フリーランスが増え続けており、言葉を目にする/耳にする機会も非常に多くなったように感じます。
収入UPや、リモートワークなど。。魅力的な言葉も付随してくる分、少し興味あるなぁ~という方もいるのではないでしょうか。
しかしながら、そんな方にとって最もネックとなるのが、結局どうやってなるのか?といった部分だと思います!
今回は、フリーランスになるための準備~なった後にやるべきことについて解説していきます!
もくじ
会社員時代
会社員時代にやること/やっておいた方が良いことについてまとめます!
退職手続き
まずは退職の手続きが必要です。
こちらの目安としては、退職予定日の概ね3ヶ月前くらいに辞意を伝えましょう。
立つ鳥跡を濁さずと言いますか。。仕事の引継ぎや、挨拶等が余裕をもってできれば、気持ちよく退職できるかと思います。
各種契約
これは必須ではありませんが、会社員時代にやっておいた方が良いです。
というのも、審査が発生する契約においては、フリーランスよりも会社員の方が社会的信用が高く、会社員時代にやっておいた方が審査を通過しやすいためです。
賃貸物件
もともと引っ越しの予定があったり、社宅から出る必要がある場合は、会社員時代に済ませておきましょう。
家が借りられない!なんてなったら仕事どころではないですよね。。
銀行口座開設
フリーランスでは確定申告をする都合上、事業での収支とプライベートで使用した金銭を分けておくと便利です。
もちろん、これまで使っていた口座で管理することも可能ですが、取引履歴等を見て後から仕分けするのも少し面倒だったりします。。。
ただし、屋号(商業名)で口座を開設したい場合は、開業届を出す必要があるのでフリーランスになってからになります。
クレジットカード
銀行口座開設と同じく、事業での決済をするために作っておくと便利です。
国民年金、国民健康保険への加入
退職日の翌日に社会保険の資格を喪失します。喪失の手続きについてはこれまでに所属していた会社が行ってくれますので、基本的には保険証を返還するのみでOKです。
その後、お住いの自治体の役所などにて、国民健康保険の加入手続きを行います。
実はフリーランスでも社会保険に入れる
社会保険の場合、会社が折半する必要があるため、自己負担は50%です。
国民健康保険の場合、これが100%となるため、負担額が増となる方がほとんどになります。
ただ、フリーランス=国民健康保険というわけではなく、社会保険に加入することも可能です。
任意継続
これまで会社で入っていた社会保険を継続することができます。
・2か月以上加入していた
・喪失日から20以内
これらを満たしていれば、健康保険任意継続被保険者資格取得申出書(なげぇ。。。)を提出することで、2年間継続することができます。
団体へ加入する
一般社団フリーランス連盟という団体に入ることで、社会保険に加入することができます。2年間という縛りが無いため、長期的にフリーランスをされる方はこちらに加入した方が楽かもしれません。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
フリーランスになるとき
法人であれば登記などの役所手続きが必ず発生しますが、フリーランスの場合は特にありません。
なので明確にこの時からフリーランスだ!といった線引きがあるわけではないのですが、ここでは退職直後~フリーランスとして軌道に乗るまでの意味合いで記載します。
開業届
開業届とは、個人で事業を開業した際に、その旨を税務署へ申告するための書類です。
が、提出しなくても特に問題はありません。
提出しなかったからと言って特に罰則はなく、開業した年の事業収支を確定申告すれば、開業届の代わりとなります。
開業届を出すメリット
じゃあ、開業届出す意味は無いのではないか。。。?
というと、そういうわけではありません。
開業届を出すことで、屋号を持つことができます。
個人名で活動するよりも、商業名で活動した方が、取引先の信頼を得やすかったり、気分的にも良いかもしれません。
また、事業上での各種契約において、屋号名で契約することが可能となります。
個人名義のものと明確に区別できるので、便利かもしれませんね。
が、実際のところ、すでに取引先がある状態で独立する方がほとんどです。
新規取引先を獲得する場合に信頼は必要となるかと思いますが、そういったケースは少ないようにも思います。
なので、あくまで屋号はつけたい方はつければよいといったところです。
青色申告承認申請書
確定申告にて使用する所得税に申告用紙は、白色と青色の2パターンがあります。
ザックリ違いを解説すると、以下の違いがあります。
- 白色:簡易的な記載でOK。税金の控除額が少ない。
- 青色:記載内容が多い。税金の控除額が多い。
また、青色申告で確定申告したい場合は、開業後2か月以内に税務署へ青色申告承認申請書を提出する必要があります。
これが無い場合、自動的に白色申告となりますので、ご注意ください。
確定申告ってなんか聞くだけで面倒くさそうですよね。。。
特に未経験の方からすると尚更です。。。ただ、青色申告による節税効果は非常に大きいため、面倒くさそうでも、青色申告にて確定申告することをおススメします。
もし確定申告における必要書類の整理、記載方法等に不安がある方は、会計ソフトを使用すると便利です。
私もフリーランス時代はfreeeというソフトを使用していました。
freeeが気になる方はこちらから。
フリーランスになったあと
いざ、フリーランスとして活動を開始したとはいえ、最初の1年程度は手探りですよね。。。
特につまづきやすいポイントについて記載します。
会計管理
フリーランスの場合、事業収支を管理する必要があります。
これらは確定申告における税金の支払い額に大きく関わってきますし、収支を正しく申告しないと場合によっては脱税だ!なんて話にもなってしまうため、初年度からしっかりと管理しておきましょう。
前項でも記載しましたが、これらの管理は会計ソフトを使用しましょう。
もちろん、エクセル等を用いて自力で管理することも可能ですが、それらに労力を費やすくらいなら会計ソフトを使用した方がマシ。というのが個人的な体感です。
おすすめの会計ソフト
クラウド会計ソフト freee
会計ソフトとしてのシェアは恐らくNo.1?というほどに人気なのがfreeeです。
収支を入力するだけで申告用紙を作成することができます。
要するに、データ入力→pdfダウンロード画面→印刷→税務署へ郵送するだけで確定申告が完了します。
どうやって作ったら良いかわからない書類を代わりに作成してくれるのは非常に便利ですね!
会員登録自体は無料で、使用したいサービスに応じて有料サービスを使用するといった流れになります。プランがいくつかありますが、個人事業であれば一番安いスタータープラン(月額980円~)でも十分な印象です。
弥生会計
会計ソフトと言えば!と聞くと、前述のfreeeと共に名前が挙がるのが、この弥生会計です。
出来ることはfreeeとさほど変わらず、簡単に申告用紙を作成することができます。
機能を選ぶならfreee、価格を選ぶなら弥生といった印象です。
freeeはお試し期間が1か月なのに対し、弥生は1年間あります。
また、その後のプランも年間8,000円と割安です。もし、白色で申告される方は無料版で十分だと思います。
確定申告
恐らくフリーランスになってから最も大きなイベントが確定申告かと思います。
こちらは、1月~12月まで得た所得を翌年の2月~3月に税務署へ申告し、それにかかる税金を納めます。
これまでは会社が代わりにやってくれていましたが、フリーランスでは自分でやる必要があります!
※
毎月給料から税金が天引きされていましたよね?あれは会社が従業員の所得税をまとめて納付しており、その分を徴収されているという仕組みです。また、実際の納付額に対して徴収額の過不足があった場合、年末調整にて補完しています。
また、税務署に提出することで、各自治体の税務課にも共有されますので、住民税もそれをもとに計算、納付依頼されます。
各自治体の税務課に書類を送るのではなく、税務署へ書類を送る必要がありますのでお間違えの無いようご注意を!
※以前、知人が送付先を間違えており、2年分の確定申告がされていなかったということがありました
案件獲得
多くの方は仕事が決まった状態でフリーランスになられるかと思いますが、とは言え個人事業なので営業活動も自分でやる必要があります。
近年ではSNSを使用されたり、クラウドワークス等のマッチングサービスを利用されている方もいらっしゃるかと思います。
私はフリーランスエンジニアとして独立したのですが、当時私が選択したのは友人から紹介されたエージェントです。というのも、まず友人から紹介という時点で信頼があったためです。Web上のやり取りのみで仕事を受注するにも少し不安はありますよね。。。
また、紹介いただいたエージェントの企業では、エンジニア最優先を掲げており、手数料の安さや、広告等に一切の費用をかけずとにかくエンジニアへ還元するという思いもまた響きました。
大手サービスを利用する場合、案件が豊富にあるため、希望する案件とのマッチング率が高いかと思います。が、その反面、営業コストが高く、それを回収するためにエンジニアから徴収する手数料が高い場合もあります。
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