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フリーランスエンジニア業界の実態について解説します

フリーランスエンジニアと聞くとどんなことをイメージするでしょうか?

・収入が多い
・自由な場所、時間で仕事ができる

なんて言われていたりもしますが、実際は可能性が高いというだけであって、必ずしもそういう訳ではないんです。期待してなってみたけど蓋をあけてみたら・・・なんてことがあったらたまったもんじゃないです。

なので、今回は私のフリーランスエンジニアでの経験と、フリーランスエンジニア向けの案件を扱うエージェントとしての経験から、業界の実態について解説します。感じたままに書いてますので、特にフリーランスエンジニアになろうか迷っている方を中心に参考になればと思います。

フリーランスエンジニアとは

フリーランスエンジニアは、ザックリまとめると以下のような方です。

会社に属せず、自力で案件を獲得、完了させるエンジニア

自身で直接的に営業をかける方もいますが、多くはエージェント(営業代行)を介しての受注となります。案件はエージェントが探し、代わりに営業手数料を支払うケースが殆どでしょう。

営業手数料は会社によって様々ですが、概ね10%~20%程度です。
仮に50万の案件を受注した場合、営業手数料は5万~10万となります。

エンジニア出身だと、営業面がどうしてもネックになると思います。
しかし、実際はエージェントを介するケースが殆どで、自身で営業活動をされている方は少ないです。

フリーランスエンジニアの業態について

フリーランスエンジニアの業態について、経験をもとに解説します。

案件について

フリーランスエンジニアになると、自分で営業をかけなければならないという点がネックになりがちですが、実際のところはそうでもありません。

冒頭でも解説しましたが、営業を代行してくれるエージェント会社を仲介しての受注が殆どになります。自身の希望を伝え、その条件に合致した案件をエージェントが提案してくれます。フリーランスエンジニアの方は、そのエージェント会社と契約し、案件に就きます。

私もフリーランスエンジニアへ転身する際はエージェント会社にお世話になりましたが、最初の面談の時に、「いくら欲しいですか?」と聞かれました。

自身の経歴やスキルに適した案件を一方的に提案するのではなく、先にこちらの希望をヒアリングしてくださったのが印象的です。

なので自分で営業をかけるのではなく、提案された案件から自分が選択していくイメージになるかと思います。

収入について

フリーランスエンジニアになると、基本的に収入は上がります

というのも、どういった案件を受注するかは自分で決めることができるので、わざわざ今よりも条件が悪くなる案件を選択する必要が無いんです。

開発を経験されているエンジニアの方であれば、少なく見積もっても50万/月以上の単金になると思います。
※ちなみに、これは平成26年度における20代後半の平均年収の倍近くの金額です。

また、会社員の場合、自分の売上が会社の運用コストや、利益に充てられます。
会社にもよりますが、概ね売り上げの30~40%程度が給料になると思います。

それに引き換え、フリーランスエンジニアは、売り上げはすべて自分のものになります。
売り上げの額にもよりますが、そりゃ上がるわなって感じです。

働き方について

「自由な場所、時間で仕事ができる」なんて言われていますが、それは案件内容によります

エージェントを介した場合の案件の多くは、客先に常駐する形となります。私の場合も、フリーランスエンジニアに転身した直後は、客先へ常駐していました。出勤時間も客先の定時に合わせていましたし、報酬も成果物ではなく、出勤時間に依存する形式でした。

なので働き方という観点では、会社員とはさほど変わらないケースが多いです。

補足になりますが、フリーランスエンジニアにおける契約形態について解説します。
基本的には以下のどちらかです。

フリーランスエンジニアの契約形態

・請負契約
・準委任契約

請負契約

報酬が成果物に依存する契約形態です。

イメージ

○○を完成させてください
→完成したら報酬を支払います

受注者は仕事を完遂する義務があります。納品した成果物に不備があったり、納期が遅れてしまうと、報酬が支払われない可能性があります。
要は期日までに言われたものを納品すれば良いので、その間の仕事については受注者の自由です。

準委任契約

報酬が労働力に依存する契約形態です。

イメージ

○○を完成させるために労働力を提供してください
→提供してくれたら報酬を支払います

請負契約とは違い、仕事を完遂する義務がありません。ただし、労働力を提供する必要があるため、時間に縛られることが多いです。

エージェントを介した客先常駐案件の場合、こちらの契約形態が多いです。

リモートワークしやすいってホント?

フリーランスエンジニアと言えば、「好きなところで好きな時間に仕事」とか、「リモートワーク」、「ノマドワーカー」なんて言葉が飛び交っています。
満員電車に乗ることも無く、カフェでリラックスしながら仕事なんて優雅な生活を送ってみたいものですよね。

確かにそういった働き方をされている方もいらっしゃいますが、まだまだ浸透していないのが現状です。リモートワークは、クライアント企業の体制が整っていなかったり、案件の都合上できない場合の方が多いんです。

もし最初からリモートの案件に就きたい場合は、エージェントにその旨を伝えるか、自力で案件を探した方が良いです。
ただし、エージェントに伝えたからと言って、必ずリモートの案件が提案されるという訳ではありませんので注意しましょう。

フリーランスエンジニアのメリット/デメリット

フリーランスエンジニアになったらどんなメリット/デメリットがあるのか、私の体験から解説します。

メリット

フリーランスエンジニアになった場合のメリットとして、以下の3つをピックアップしてみました。

フリーランスエンジニアになった場合のメリット

・収入が高い
・節税しやすい
・副業し放題
・仕事を自分で選べる

収入が高い

最も大きなメリットはこれになると思います。
特に解説することもありませんので割愛しますm(__)m

節税しやすい

フリーランスエンジニアになると、税金を調整しやすくなります。
所得税を例にとって考えてみましょう。

会社員の場合

所得税 = 課税所得 × 税率 – 税額控除
※課税所得 = 収入 – 給与所得控除 – 各種控除

フリーランスエンジニアの場合

所得税 = 課税所得 × 税率 – 税額控除
※課税所得 = 収入 – 経費 – 各種控除

課税所得が下がれば所得税は下がります
会社員の場合、課税所得を減らす手段が少ないため、節税がしにくいんです。
一方で、フリーランスエンジニアの場合、経費を使うことで課税所得を調整することができます。

もちろん、経費は仕事に関連性のある支出である必要がありますが、会社員よりも収入が高いのに、納める所得税は少ない。なんてことはザラにあります。

副業し放題

会社によっては禁止されている副業ですが、フリーランスエンジニアの場合はそういった制約がありません。
そもそも自営業ですので、仕事をどれだけやるのかは自由です。

昼間は常駐し、夜は皿洗い、帰宅してからYoutubeの撮影をし、夜明けに新聞を配るなんて生活も。(そんな魔人いるのか)

仕事を自分で選べる

どういった案件を受注するかは、自分で選ぶことができます。急な転勤や、職場の人間関係に悩まされることも少ないです。
※入社1年目で地方に飛んだのは良い経験になりました

デメリット

一方でデメリットもありますので解説しておきます。

フリーランスエンジニアになった場合のデメリット

・確定申告がめんどい
・固定給が無い
・福利厚生が無い
・社会的信用が最弱

確定申告がめんどい

会社員の場合、確定申告は会社が変わりにやってくれていましたが、フリーランスエンジニアの場合は、自分で確定申告を行う必要があります。

1年間の収入、経費等から課税所得を計算し、税務署へ申告します。
申告後は還付金があれば銀行へ振り込まれ、申告書にミスがあれば税務署から電話がきます。(何となく怖い)

確定申告は会計ソフトを使った方が楽

税務関係というか、お役所関連の資料はすんごい難しいです。
難しい用語が並んでいたり、どこに何を書けば良いのか分かりにくいんですよ。(怒)

参考までに、こんな感じの書類です。
パッと見た感じ、どこに何書きゃいいんだよ!ってなりますよね。

会計ソフトでは、これらを計算してくれる上に、印字までしてくれるので、後は書類を出すだけってところまでやってくれます。※私も大変お世話になってます

後日に別記事でまとめようと思いますが、今のところは会計ソフトを使えば楽という点だけ認識して頂ければと思います。

固定給が無い

会社員の場合は基本給がありますので、毎月最低限でも基本給は入ります。
フリーランスエンジニアの場合はこれが無いため、仕事が無かった場合は0円です。

毎月の収入が保証されないという点は少しリスクに感じるかもしれませんが、私の体感ではあまり気にならないというのが正直なところです。
というのも、2020年現在ではエンジニアが不足しているため、こだわらなければ案件は豊富にあります。

また、多くの方がエージェントを経由して受注しているので、案件が無くなったら次の案件をエージェントが提案してくれます。

福利厚生が無い

私の経験で最も大きかったのが、家賃補助が消滅したことです。
それまでは6割が会社負担で寮に入っていましたので、東京都内に実質3万くらいで住んでいました。

退職と同時に引っ越し、家賃は倍以上に跳ね上がりました・・・。

また、保険も国保に切り替えとなったのですが、

国保マジたけぇ!

です。初年度は大したことありませんが、怖いのは2年目以降です。
経費をうまく使って所得を抑えれば保険料も下げることができますが、にしても高いです。。。

収入は上がりますが、支出も増えることは頭に入れておかなければなりませんね。

社会的信用が最弱

クレジットカードや金融機関、賃貸の契約において社会的信用をもとに審査がされるわけですが、フリーランスエンジニアは社会的信用が最弱です。
これらの契約をされる場合は、退職する前にやっておきましょう!

フリーランスエンジニアになるべきか?

前項で解説したメリット/デメリットも踏まえ、フリーランスエンジニアになるべきかを解説します。

結論

迷っているならフリーランスエンジニアになるべき!

会社員のままが良いという方は、無理してなる必要は無いと思います。会社員であることのメリットもありますので。

すでにエンジニアとして働いている方

迷っているのであれば、間違いなくフリーランスエンジニアになった方が良いです。
私の場合、ライフスタイルの変化や、税務処理等に不安があり、なかなか踏み出せませんでしたが、いざなってみると、仕事量は会社員時代より減った上に収入が倍以上になっています。

税務処理も会計ソフトを使用しましたので思ったよりは簡単にできました。
なってみないと分からない部分ではありますが、個人的には早くなっておけばよかったなんて思ったりします。

業界未経験の方

まだエンジニアではないけど、後々フリーランスエンジニアになりたいという方は、まず何かしらのスキルを身に付けることをおススメします。

案件によっては専門知識を必要としないものもあるのですが、それらは単価がべらぼうに低く、下手したら収入が下がります
また、そういった案件に就き続けても正直なところキャリアアップが見込まれません。

ある程度の専門的な知識を身に付けたうえで、それを必要とする案件に就くことをおススメします。
詳しくは、以下の記事にまとめてありますので、ご参考ください。

フリーランスエンジニアへの転身を検討しているなら

私の会社では、今後フリーランスエンジニアへの転身を検討されている方へ無料で相談を受け付けております。もし興味のある方は、こちらからご連絡ください!

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